オーバーヒートの原因。
いきなりシリンダーヘッドを外した状態。

↑ヘッドガスケットはまだブロック上に残っている状態です。
この状態↓はスゴイ!

ウォータージャケット(クーラントが流れる通路)が半分くらい詰まってます(滝汗)
ガスケットを外した状態。↓

この後、こびりついたガスケットを地道にスクレーパーで剥がして
さらにオイルストーンで磨きを掛けて、ブロック上面をなるべく均一にキレイにします。
すると、こんな↓感じに。

シリンダーブロックは鋳鉄製ですので
すでに侵食されて、ところどころ巣穴が空いているところがあります。
この際、ピストンヘッドもキレイにしておきます。

さて、
ココからが本題。
モチロン、タイミングベルトやウォーターポンプも交換します。
そのウォーターポンプの取り外しの様子↓。

さすがに錆が酷かったというだけあって
スゴイ状態です!
ウォーターポンプ・ブロック側取り付け面。

サビ錆~(汗)
取り外したポンプ側↓

コチラもやはり錆がスゴイ事に・・・・・。
ん、
ちょっと待った!
なんか変???
新品のウォーターポンプとの比較です。↓

外したウォーターポンプ↑
新品のウォーターポンプ↓

は、羽根(ぺラ)が無いィ~!
久しぶりに見ました、こんな状態。。。(笑)
よほど水(クーラント)の管理が悪かったのでしょう。
多分、新車~昨年オーバーヒートするまでの間、ラジエター液を交換してないのではないかと・・・。
それで、
羽根が錆びてボロボロになり、ゴミとなってエンジン各部、ラジエターなどに堆積して詰まったのでしょう。
そして、詰まりだけではなく
ポンプが水を回せなくなるので、コレも結果的にオーバーヒートの原因になります。
(それで、サーモスタットが外してあったということです)
今は”スーパーLLC”といって
10年くらい交換しなくても良いモノがあるようですが
そうでないものは2年毎の車検ごとには交換したいですね。
※〇〇車検のような格安車検だとメニューに含まれていないことが多いので
適宜交換しましょう。
さぁ、ココからがリフレッシュですが
長くなりましたので、また次回の講釈で。。。
by french_garage | 2011-02-13 11:55 | その他の車たち | Trackback(1) | Comments(6)

オーバーヒートの原因がわかったスズキさんちのワゴンR。 ココからは 加工や部品交換を含めて組み上げていきます。 っと、その前に 降ろしたシリンダーヘッドASSYから インテークマニホールドやカムシャフト、バルブスプリングを外して シリンダーヘッド単体にします。 よっこらしょ(と、いってもカル~イ(笑))っと裏返しにして 残っているガスケットの残骸をあらかた取り除いて ガスケット面の歪みを測定。 1番、2番シリンダー...... more
Wポンの羽根って全部無くなる事が有るんですね。

それとも年、走行距離がいくとこうなってしまう?
車のメンテナンスに無関心なオーナーさんが増えているから仕方ないのかなぁ。
それにしても、軽ってウォーターポンプのインペラ-(羽根車)が鋳物じゃなくってプレス品なんですか!コスト上の都合でしょうけど、元から設計寿命が・・・・・・まぁ、「乗りつぶし」前提なんでしょうけど。
>Wポンの羽根って全部無くなる事が・・・・・
たまにあるようです。。。(笑)
>ディーラー点検とか車検とか・・・・・
だと思います?(だったらいいなぁ~(願))
経年劣化とか、走行距離によって
ポンプの羽根が無くなることはありません(笑)
最低限の油脂類の管理を怠るとこうなります。
>車のメンテナンスに無関心な・・・・・
このことについて語りだすとキリが無いので割愛させていただきます(笑)が、
「安い車検」がアタリマエになっていることが問題ですね。
ユーザーさんが「安くして!」と言わなくても
工場側がメンテナンス部分を勝手に省いて安価に仕上げて
その場はお客さんに喜んでもらって囲い込みをする。
しばらくして故障したら、修理で入庫する。。。。。
この業界自体にも問題大有りです(汗)
インペラに関しては
国産、輸入車(ルノーも)問わず同じようなものです。
中には樹脂でできているものもあります。
(樹脂だと錆びないですね(笑))