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カングーのブレーキ鳴き。。。

関東の方から
ここ、九州は福岡にお仕事の関係でいらっしゃってるカングーです。
(お問い合わせいただきありがとうございます)




カングーのブレーキ鳴き。。。_b0144624_9565589.jpg


黄色いカングーが多い中、
私のところにはまだ1台もいらっしゃいません(笑)
(黄色いカングーお待ちしております<(_ _)>)

しかし、この”深いグリーン”も独特ですね。
他のメーカーではあまり見ない良い色です。




今回は点検とオイル交換、
それから
”ブレーキ鳴き”
について処置させていただきました。






この”ブレーキ鳴き”と”ブレーキダスト”はつきものです。

ブレーキングとは
”摩擦”によって車輪の回転を抑えるもので、
摩擦には”振動”が発生します。

この振動が”高周波”(一般的に2000~15000Hz)で起こったとき
「キィ~」
などという耳障りな音を発します。
多分、スリガラスをツメで引っかく音もこのアタリなのでしょう。



欧州車は日本車に比べて
ブレーキの摩擦係数が高いため
”ブレーキ鳴き””ブレーキダスト”が多く発生します。

因みにブレーキダスト(ホイールの汚れ)は
ブレーキパッドの削れたものではなく
大部分が”ブレーキローターの削れたモノ”です。

なので、
ホイールにこびり付くと汚れが落ちなくなるし、
日本車に比べてディスクローターが磨耗するということになります。





~っと、
ウンチクはこのくらいにしておいて(笑)
ブレーキ鳴きの対処法を・・・↓
カングーのブレーキ鳴き。。。_b0144624_1113017.jpg

一般的な方法としては
”面取り”といってパッドの角を削って落とします。
なぜ面取りするかというと
角の部分にダストが溜まると
振動しやすくなるので・・・ということです。

日本車だとたいていコレで治まりますが、
さらに真ん中にスリットを入れて面を落としてあげると良いでしょう。

パッドの当たる面積は減りますが
制動力に問題はありません。




さらに↓
カングーのブレーキ鳴き。。。_b0144624_1192484.jpg

裏面にはゴム状の”シム”を貼り付けます。
コレはシムがクッションの役割をして振動を抑えてくれます。

日本車などにはよく金属製のシムが付いていますが
欧州車ではあまり見かけません。

シムが無いほうがブレーキフィーリングがダイレクトで
コントロールしやすいからだと思いますが・・・。
私も無いほうが好きです。

モチロン、キャリパーやピストンに振れる部分にブレーキ用グリスを塗布して
組み付ければOK。。。




カングーのブレーキ鳴き。。。_b0144624_11174757.jpg

ローター面も荒れて磨耗していますので
次回はローターも交換されたほうが良いでしょう。

因みに低ダストタイプのパッドに交換すれば
ローターへの攻撃性も少なく長持ちします。
ただし、
ルノー(欧州車)独特の”ガッツリ効くブレーキ”ではなくなり
日本車並みのゆる~い感じのブレーキになります。
この辺は人それぞれ好みもあるでしょう。

それから
走行距離が伸びず
6年も7年もパッド交換したことが無いおクルマで
何をやってもブレーキ鳴きが治まらない時は
せめてパッドは交換してください<(_ _)>
経年劣化で材質が変化していますので鳴きは治らないでしょう。
そればかりか”フェード”してしまうと危険ですので
減っていなくても適宜交換しましょう。




カングーのブレーキ鳴き。。。_b0144624_11293880.jpg

これってヘッドライトも交換してありますね?(ウィンカーがオレンジのものに・・・)




カングーのブレーキ鳴き。。。_b0144624_113110100.jpg

ヨーロッパのナンバーフレームもどっかで売ってるんでしたっけ?(ベルギーのかな?)

by french_garage | 2009-11-18 11:38 | カングー(Kangoo)  

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