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シリンダーヘッドオーバーホール&リフレッシュ!

オーバーヒートの原因がわかったスズキさんちのワゴンR。



ココからは
加工や部品交換を含めて組み上げていきます。




っと、その前に
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降ろしたシリンダーヘッドASSYから
インテークマニホールドやカムシャフト、バルブスプリングを外して
シリンダーヘッド単体にします。





よっこらしょ(と、いってもカル~イ(笑))っと裏返しにして
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残っているガスケットの残骸をあらかた取り除いて
ガスケット面の歪みを測定。



1番、2番シリンダー間の歪みが1番大きくて15/100mm(0.15mm)
そのままヘッドガスケット交換のみで大丈夫な許容範囲は3/100mm(0.03mm)まで。。。
(この基準値は車両により異なります)



まぁ、シリンダーヘッドとブロックの間からラジエター液(冷却水)が漏れている時点で
歪みが限度を超えているのは明らかですが、
修正可能かどうかというのが問題になってきます。



修正というのは、専門の加工屋さんがいて
ガスケット面の歪みが取れるところまで工作機械(フライス)で削ってもらいます。
これを”修正面研”と言い、
NAエンジンでチューニングするときにはさらに研磨して
アフターパーツで薄いヘッドガスケットを使って圧縮比アップでトルクアップしたりします。
(コレ定番)

今回の場合は修理ですし、
ターボ車の場合、過給されてさらに圧力が高くなるので
極端な面研で圧縮が上がると、ヘッドガスケットが抜けることがあるので要注意!
なので、
今回は必要最低限の研磨加工をお願いします。






キレイになって戻ってきたシリンダーヘッド↓
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併せて
バルブシートカット加工もお願いして
バルブを擦り合せて組み込みます。
これは、燃焼室の機密性を保つ為に重要です。






新しいバルブステムシールを取り付けて↓
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全てのバルブスプリングを組み込んでいきます。






色々メーカーによって違いがありますねぇ~。
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このエンジンは
カムシャフトを後ろ側(ミッション側)から挿入して
挿入したところにストッパーを取り付けるというもの。

しかも、プラスネジを使用してあります(笑)
ロッカーアームシャフトもプラスネジで
どちらも規定トルクの記述はありません。。。
っていうか、プラスネジのアタマが潰れやすいので困ります・・・(滝汗)






ボロボロと新品のヘッドガスケット↓
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ヘッドガスケットには裏と表があって
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”TOP”と書いてある方が上面です。(”TNP”ではありません(苦笑))
大体どこのメーカーでも刻印なりペイントなりがあると思います。






なぜかウォータージャケットの穴が小さくなってました。
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部品自体は間違いないということなので
何かの対策なのでしょうか???
ご存知の方がいらっしゃれば教えてください!






さて、いよいよ上と下がドッキングします!
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ヘッドボルトも若干延びていたので新品のボルトで組んでいきます。




もう少し続きがありますので
お付き合いください <(_ _)>



ルーテシアRSもヨロシク~ ♪

by french_garage | 2011-02-14 19:23 | その他の車たち  

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