エンジンから異音&クラッチ切れ不良。
(決して忙しいわけではありません(爆)皆さんドシドシご依頼ください)
ここ九州、福岡ではフラ車よりもやはりイタ車のほうがたくさん生息しています。
(フラ車普及委員会調べ)
ってどこやネン!
ちょっと前のお話です。。。
おクルマは
フィアット・プント・アバルト・HGT。。。(ん~、ちょっと長い)
①エンジンから異音というのは
主に冷間始動時(朝一番など)にエンジンより
「ガチャガチャガチャ」もしくわ「ガラガラガラ」
という音。。。
もうひとつ、
②クラッチペダルの遊びが大きくなり
床が抜けそうになるくらい(ちょっと大袈裟・・・)クラッチペダルを踏み込まないと
ギヤが入らない。
特に冷間時、エンジン回転(アイドリング)が高い時など
1速(ロー)やR(バック)に入りづらい・・・。
無理にシフトしようと(入れようと)すると、
「ぎゃー」
とミッションから悲鳴が聞こえる。。。
何度かクラッチペダルを踏みなおすと
シフトできるが、やっぱりクラッチペダルの踏み代が今までと違う。。。なんかおかしい・・・・・?
①番は
一応、自動車整備用語で言うところの
”エンジンタペット音”
ってヤツです。
OHV(オーバー・ヘッド・バルブ)のエンジンでは
ころあいをみてこのタペットの隙間をよく調整しますが、
(ネジの締め込み具合で調整できます)参照⇒ サンクR5タペット調整
OHC(オーバー・ヘッド・カム)やDOHCのエンジンでは”シム”の厚みを変えて調整するのですが
もう、よほどのことが無い限り(エンジンチューンとか・・・)調整しないでしょう。
最近では(っと言ってもかなり前からですが・・・)
油圧タペット(その他ハイドロリックタペットやラッシュアジャスターなどメーカーによって呼び名が違う・・・)という構造のものになっているエンジンが一般的には主流です。
要するにエンジンオイルの圧力(油圧)を利用して
タペットクリアランスというものを自動調整(隙間ゼロ)しています。
この油圧タペットに”ヘタリ”が出てくると
前述のように異音(タペット音)がするようになります。
オイル管理が悪いとなおさらこういった不具合を起こしやすくなりますので
適宜オイル交換しましょう。
と、だいぶ前置きが長くなりましたが、
エンジンが温まると異音もしなくなるので
今回の処置としましては
コレ↓
アッシュPES15W-50。
ちょっと”硬め”のエンジンオイルで様子を見ていただきます。
15W-50というとかなり”硬そうな”感じですが
アッシュ(A.S.H)のオイルは低温性能が出ているので
表示粘度よりも”柔らかい”感じです。
②のクラッチですが、
この”プント”は油圧式のクラッチシステムです。
前述の症状は一般的に”油圧抜け”の症状ですね。
もちろんクラッチが切れない症状の中には
クラッチカバーやディスクの不良もありますので
今回の症状は一例です。
それで、
修理内容ですが
クラッチの
マスターシリンダー(ペダル側)
クラッチホース
クラッチレリーズシリンダー(ミッション側)
っと、油圧に関するもの全て一新します。
エンジンの後ろ側で作業性は「×」(泣)
ホントはホースのみで交換したかったのですが、パイプとカシメてあるため
パイプASSY(アッセンブリー)での部品供給でした。
黄色い丸の部分。
新しい部品にはありません。
このタンクみたいなモノは何かというと、
クラッチカバーやディスク側からの入力(キックバック)をペダル側に伝えにくくするためのダンパー(ショック吸収)の役割があります。
よく排気量が大きく、クラッチ容量も大きなクルマに採用されています。
新しい部品でなくなっているということはそれほど必要なかったのでしょう。。。
イタ、フラ車の油圧クラッチを採用しているクルマでは
マスターやレリーズシリンダーが”樹脂製”になってます。
フルードの排出やエア抜きはブリーダープラグがネジ式ではないため
ピンを抜いてホース部分を少しずらしてやることでフルード交換が出来ます。
(なかなかエアーが抜けにくいです(汗))
やっぱりコレくらいのサイズのクルマがちょうどよいです。
by french_garage | 2009-11-16 11:47 | その他の車たち