九州にもラテン車はたくさん。。。
このクルマは!?②の答えです。。。(ん?待ってないですか(笑))
ランチャ(LANCIA) YPSILON(イプシロン)ですd(^^*)
モチロン正規輸入では存在しません。
Yで表記されることもあります。
このエンジンは
先代のフィアット プント(FIAT Punto)や
フィアット パンダ(FIAT Panda)にも搭載されていたエンジンです。
今回はタイミングベルトの交換がメイン作業になります。
と、その前にコレ↓をご紹介。
タイミングベルト交換時のSST(特殊工具)です。
この工具がなくても作業できることは出来るのですが、
実は前回のタイミングベルト交換はオーナーさん自ら作業されたそうで(スゴイ!)
イマイチ調子が悪い・・・orz
と言うわけで、
今回のタイミングベルト交換でちゃんとタイミングを合わせることにします。
この特殊工具の使い方がヒジョーに面白く、
フツウのタイミングベルト交換とは少し違います。
まずはこの↑工具でカムシャフトを固定します。ルノーチックですね(笑)
つづいて・・・
スパークプラグを取り外しているので
プラグ穴に工具をねじ込み
工具の真ん中が空洞になっているので
そこに棒状のSSTを差し込みます。
4気筒エンジンの場合
1番、4番シリンダーと
2番、3番シリンダーは
クランクシャフトで180度ずれていますので
1番と3番のシリンダーに特殊工具をセットして
カムシャフトの工具をセットした位置で
プラグ穴の工具が平行になる位置が
「ベストタイミング」の位置になります。
上の画像からだと
ずれているのがわかります。
コレくらいのズレ幅でも
カムプーリーの山の部分で”半コマ”くらいです。(1コマずれてると大変です(汗))
通常タイミングベルト交換というと
1番、4番を上死点位置にして
1番シリンダーが圧縮上死点、
というのがセオリーですが、
このエンジンの場合
全てのピストンが真ん中になるように
セットします。
多分ピストンとインテーク、エキゾーストバルブの干渉を防止するためなのかな?
なんて思いますけど、どうなんでしょうね~。
で、
カムシャフトは所定の位置で固定中。。。
タイミングベルトは外した状態で
プラグ穴に差し込んだ工具が
平行になる位置までクランクシャフトを回します。(ほんの少しです)
これでやっとベストタイミングになったわけですが、
ご存知のように
タイミングベルトは
「コグベルト」
と言って
平ベルトに歯をつけその歯と噛み合うスプロケット(プーリと呼ばれることもあるが)を用いて滑りを生じてはいけない用途(タイミングベルトなど)に使用される物です。
ベストタイミングの状態では”半コマ”ほどずれがありますので
きちんとタイミングベルトを取り付けることが出来ません。
そこでどうするかと言うと・・・
カムプーリーを外すと・・・
シャフトにもプーリー(スプロケット)にも位置合わせのための
「キー」やストッパーらしきものがなく
ボルトの締め付けだけでカムシャフトとプーリーが固定されています。
ですので、
任意の位置で固定することが出来るので
特殊工具(SST)を使ってベストタイミングが出せるわけです。
ただ、滑りが発生するとOUTなので
規定トルクで締め付けます。
この辺りもルノーチックですね(笑)
因みに、
シングルカム(OHC)に見えるこのエンジンですが
上の画像の黄色い丸の奥には
もう1本カムシャフトがあったりします。
これは
某日本車メーカーの
Tヨタさんが
「〇イメカ ツ〇ンカム」
の名称で出していた”それ”です。
(Hンダさんのバイクでも「カ〇ギヤ トレーン」なんてのもあったな~)
仕組みは
シリンダーヘッド内部で
ギヤを介してもう1本のカムシャフトを回してます。
タイミングベルト交換なので
ウォーターポンプも交換します。
ラジエター液は綺麗な「ミドリ色」だったのですが
錆がかなり残っているようです。(ベンガラ色はシール剤です)
ウォーターポンプ取り付け面は
ガスケットやシール剤の残りなんかをキレイに剥がします。
(最終的にオイルストーンで磨きます)
ウォーターポンプを取り外す際に
気になっていた”スタッドボルト”。
やはり、ねじ山がナメテますね(悲)
スタッドボルトの脱着には
”スタッドボルト リムーバー”
という工具を使います。
ウォーターポンプを取り付けてから
タイミングベルトの取り付けへ。。。
その他
クランク角(TDC)センサーも
被覆が痛んでいたので
「新品に交換してください」
というご依頼でした。。。
とりあえず、
このスロットルとアイドリングバルブもキレイに清掃して
エンジンルームもきれいになって
調子も上々。。。
なんですが・・・
ラジエターの水漏れや・・・
ブレーキホースのひび割れ・・・
エアコンのガス漏れなんかも発見してしまいました(悲)
適宜修理されてください。
お願いいたしますm(_ _)m
内装にはウッド(木目)など使用されていますが、
内装のグリーンと調和が取れて
あまりイヤミに感じません。
シートもグリーンです。
なんとも癒しの空間ですよん(^^*)
「キリンさんより、ゾウさんのほうがもっと好きです!」
オッ、
オホン、ゴホン!
失礼しました(汗)
かわいい「ゾウさん」です。
お尻から観ても
やっぱり癒し系なんですよね~。
by french_garage | 2009-10-20 14:39 | その他の車たち